ろくごまるにの原稿進捗状況を淡々と記すブログ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
食前絶後!!
夏。
季節外れの風邪をひいた「俺」は、安アパートの一室で、うんうん唸りながら寝込んでいた。
そんな俺の、つまり気味な鼻が異臭に気づく。
最初は何処から漂ってくるのかも判らない、微かな臭いだった。
だが、日を追って臭いは強くなる。
どうやら、上の部屋から臭ってくるようだ。腐った生ごみのような、耐えられない臭い。
我慢の限界に来た俺は管理人に訴え出る。そして弱気な管理人と共に、なぜか上の部屋を調べることになった。
管理人の話では、住人は帰省中らしい。
不快な汗。とてつもなく不吉な予感と共に、扉を開いた俺たちが見たものは……

腐った生ごみであった。

てな感じの小説を編集に送っているうちに(まともな小説も書いたぞ。ただし主役が人妻)原稿の依頼が来る。
喪中の戦士で出てきた調理魔導の設定を使って、短編を一本書きやがれという依頼だった。
それはよいとして、受賞以降に送りつけた、上記のような短編小説の内容に一切触れられていなかったのは、いまだに謎である。

で、精魂込めて一所懸命書いた原稿が、端にも棒にもかからず、没を食らう。
そこで自棄になって、新たに書いたのが食前絶後!! なのであった。
自棄という言葉は少しばかり適切ではないかもしれない。
頑張って書いた小説がいいとこなし。ウブで純真な小説家志望の青年は、自棄というより、極限状態に追い詰められたてしまったのである。
ナイショだが、ワシは極限状態に追い詰められると未知の能力を発揮してしまうのだ。
この手の能力は、普通、作家じゃなく小説の主役が持っているものだが、そうはいきませんよ!

かくて、未知の能力の発現によって、食前絶後!! は完成したのである。めでたしめでたし。あの能力! ホニャララの惨劇を繰り返さぬために、封印せねばなるまい!

……なんの話だっけ? 食前絶後!! の話ですよ、お爺さん。ああ、そうじゃった。

冗談にしか聞こえないだろうが、結構本気の話で、食前絶後!! を書いていたときの、異様な思考状態が「思考の疾走」の元ネタだったりする。
後から調べたけど、フローとかゾーンとかいわれる状態ですわ。

今度は没にならずに、食前絶後!! は無事ドラゴンマガジンに掲載されたのであった。

そして、数ヵ月後。今度はあの短編を元に、長編を書いてくださいという依頼が来る。

やったぜ! 単行本が出て俺もついに作家デビューだ! 印税! 印税! 一生遊んで暮らせる!
なんてことは微塵も思わず、
待て待て待て待て待て、あれは30枚の短編だから勢いだけで書いちゃった代物で、それを長編ってどうすりゃいいのさ!
という気分だった。

そう。そして、第二次ウブが極限でボカーンの発現が起きたのだ。あの能力! ナントカ部隊の生き残りか! 封印せねばなるまい!

だから、五感周りをはじめ、設定らしい設定は全部後から付け足したものなのですよ。












スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。